社会人になってから毎年確定申告を行っている、どらです
外資系社員などが手にすることもあるRSU(Restricted Stock Unit:譲渡制限付き株式ユニット)。
RSUは日本のブランチオフィスが与えるものではなく、本社(外国)が与えるものです。つまり、本社と日本のオフィスの2箇所から給与をもらう状態になるので、確定申告が必要となります。
本記事では、その方法を2022年の申告画面を用いながら説明します。
書類準備と理解
まず、以下の資料を手元に用意します。
- 株式保有会社が発行する、株式の付与(Vest)に関する詳細が記載された書類
E*TRADE社の場合には、Confirmationの書類
上の画像は、以下のように読み取ります。
- 一番上のProvided byの後(①):株式を付与した会社(本記事ではABC Inc.とします)
- Release Date(②):株式が従業員に対して付与された日
- Shares Released(③):株数(本記事では2株とします)
- Market Value Per Share(④):付与された時の株価(本記事では100ドルとします)
すなわち、次のことが読み取れるわけです。
あなたは、2021年6月15日に、ABC Inc.より、2×100=200ドルの給与を受け取った
この200ドル分は、日本のオフィスからもらっている給与には含まれていません。なので、この金額を確定申告しないと、申告漏れになるということです。
日本円換算
申告する前に、受け取った株式が日本円でいくらになるかを調べます。
調べ方は簡単で、付与日の為替レートを調べて完了です。
為替レートについては、例えば、以下のサイトから調べることが可能です。なお、為替レートは、仲値TTM(Telegraphic Transfer Middle rate)を使用します。
保管しておくという点から、
PDFでダウンロードが可能な三井住友銀行のサイトがおすすめです
上にあげた画像の例であれば、三井住友銀行の為替相場推移より、2021年6月15日のレートは1ドル=110.12円なので、200ドルは22,024円(小数点以下切り捨て)となります。
申告方法
続いて確定申告(e-Tax)での具体的な入力方法について説明します。
- e-Taxの確定申告作成コーナーを開く
- 「申告書等の作成」画面の「収入金額・所得金額入力」まで進む
- 「給与所得」の「入力する」を選択
- 「書面で交付された年末調整済みでない源泉徴収票の入力」の「入力する」を選択
- それぞれの入力箇所を入力
支払金額:先程計算した金額をここで入力(今回の例だと22,024円)
源泉徴収税額:RSUは源泉徴収されていないので、0円
社会保険料等の金額:これも同じく、0円
支払者:会社の住所は「国名、州、市」、氏名名称は「会社名」を入力
なお、入力制限にはカタカナ入力で対応可能
- すべて記入が終わったら、「入力内容の確認」を選択
- あとは、本業の給与(日本オフィスからの給与)必要に応じて各種控除を入力
- 提出! お疲れさまでした
今年からスマホ+QRコードで簡単に送付出来るようになっていて便利でした〜!
まとめ
マニアックだったかもしれませんが、RSUの確定申告方法について解説しました。
RSUの申請は意外と簡単で、あっさり終わりました。むしろ配当金の外国税額控除のほうが大変でした…😂
ちなみに私達は、RSUで追加納付もありましたが、ふるさと納税などを活用したので、最終的には夫婦ともに還付金ゲットになりました!
良い納税ライフを〜〜〜
還付金ランチ、今度行こうね!
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