無事に解決編になって、よかった〜〜😭
この記事では、文鎮化してしまったPC(GPD Pocket)を自分で直した時の流れをまとめています。前回の記事をまだ読まれていない方は、以下のリンクよりぜひ御覧ください。文鎮化までの経緯を説明しています。
修理手順
Amazon到着&部品の準備
前回の記事で紹介した、修理のために注文していた以下の商品が届きました。
これらの中から、①〜④の部品を使用しました。
アマゾンのレビューで書かれている方もいらっしゃいますが、部品の一部でピンが曲がった状態のものが配送されてきました(③の部品の青で囲った部分)。今回は小型のペンチで直せましたが、注文される際には、そのようなこともあるとご注意ください。
それでは手順を紹介します。まずは4つの部品を以下の画像のようにつなぎます。
部品の順番は、上の画像の番号で説明すると、①ー③ー②ー④となります。
①ー③では、クリップの赤いケーブルが基盤の1が書いてある方向に差す
③ー②では、1.8Vアダプタの止め金具(操作する棒)がある側に寄せて8本の足を入れる
②ー④では、ROMライターのUSB端子側に寄せて8本の足を入れる(今回のICが25XXなので)
次に、クリップでBIOSが入っているICチップを挟みます。
赤いコードがある方が1ピンになります。データシートを見ると丸いマーク(丸い凹み)がある方に1ピンがあるので向きに注意しました。また、この作業は慎重に行いました。もしもずれているとチップの破損などもあり得るかと思い、懐中電灯などでしっかりと挟めているかを何度も確認しました。
部品の準備はここまでです。必要なものが揃っていれば、割とすぐできます。挟む場所だけは間違えると致命傷なので要注意です。
BIOSの書き変え作業
次に、BIOSの書き変え作業について説明します。
まずはWindowsパソコンを用意して、このソフト(私は2.0.3aを使用)をダウンロードします。
Zipを解凍して、「AsProgrammer_2.0.3a/CH341-Drivers/CH341Parallel_driver_support WIN7/CH341PAR.EXE」を実行してドライバーをインストールします。
続いて「AsProgrammer_2.0.3a/AsProgrammer.exe」を実行します。すると、以下の画面が出てきます。あとはBIOSの書き換え作業を行うのみです(詳細は下に書きます。ギーク感が強め)。
- メニューから「IC」→「Search」を選択
- IC marking containsに「M25Q64FW_1.8V」と入力し、該当のものを選択
- ICから読み込みボタン(右に緑の矢印)を選択
- 読み込みが完了したら、データ保存ボタンを押し、どこかに保存
- 書き込みたいBIOSファイルをダウンロード(私はこちらを使いました)
- 書き込みたいBIOSと読みだしたBIOSのファイルサイズが一致しているか確認
(私の場合は、8,388,608バイトでした) - ICのデータ削除ボタンを押し、データの削除を実施
- データ読み込みボタンを押し、書き込みたいBIOSを読み込む
- ICへ書き込みボタンを押し、BIOSデータを書き込む
- ICのデータ検証ボタンを押し、データの内容を確認する
(「Verifying memory…」の次に「Done」と出ればOKだと思います)
これで、ICチップへのBIOS情報の書き変え作業は完了です。分解した部分を再度組み立てて起動したところ、無事にBIOS画面に入ることが出来ました!
BIOSを書き込んでいるときはドキドキでした
動いたときは大声で喜んでいたね 😂
結局、OSはどうしたの?
BIOSに入れるようになったので、自由にOSを入れることが出来ます。やった〜〜!
前回挑戦した際に、GPD Pocketでデュアルブートができない可能性が高いということがわかったので、今回はシングルブートの「Chrome OS」にしてみました。
GPDPocketにChromeOS
まず、詳細は英語ですがこちらに記載されております。
私が実施した内容はこちらです。
- Brunchのダウンロード(私はr94を使用)
- Chrome OSのダウンロード(私はこちらの94を使用)
- Linux Mint 20のインストールUSBを作成(こちらからダウンロード)
- インストールUSBの中に、chromeosフォルダを作成
- chromeosフォルダの中にbrunch_〜〜.tar.gzとchromeos_〜〜.bin.zipを入れる
- GPD PocketにUSBを差し、Mintを立ち上げる
- ネットに接続
- 以下のコマンドをTerminalで実施
sudo apt update && sudo apt -y install pv cgpt tar unzip
cd /media/cdrom/chromeos/
tar zxvf brunch_~~.tar.gz
unzip chromeos_~~.bin.zip
# 合計で5つのファイルが追加されたかどうかを確認
sudo bash chromeos-install.sh -src chromeos_~~~.bin -dst /dev/mmcblk0
もしも tar を実行時にRead-onlyになってしまう場合(私の環境では発生)には、
brunch_〜〜.tar.gzとchromeos_〜〜.bin.zipを上の5.の段階で解凍する必要あり
- インストール完了
結果、当初の目標通り、GPD PocketをChrome OS化することが出来ました!
使用してみた感想
良い点は次のとおりです。
気になる点は以下です。
上にあげたように、気になる点はあるものの、高速性やSmartLockでパスワードを入れなくてもロック解除ができる点などが非常に快適なので、ブログ執筆などの持ち出し用PCとして今後バリバリ活躍してもらおうかと思っています。
Chrome OS FlexでWifiの問題がなくなったら、そちらに移行しようとも思っています
なお、Chrome OS Flexに興味のある方は、こちらをお読み下さい。
まとめ
文鎮化したPCをROMライターを用いて修理するのは初めての経験でしたが、なんとかうまくいってよかったです。Chrome OSのインストールもできたので、終わりよければすべてよし!ということで。文鎮化させてしまったときは流石に焦りましたが、何事も経験ですね。
2017年のクラウドファンディング(Indiegogo)で購入し、最近は活躍の出番が少なくなっていたGDP Pocketですが、新しいOSに入れ替えたことで再復活してくれてよかったです。
ちなみに、もしもこれから手に入れたければ、GPD Pocket 3が良さそうです。
今度スタバにGPD Pocket持って行って、ブログ執筆しようかな〜
その時は甘いものも食べようね
コメント